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「自己憐憫の涙は決して流してはいけない」・・・私の人生を変容させてくれた師から言われた、私に最もインパクトがあり、最もきつく思えた一言でした。

それまでの自分の人生を振り返った時、理不尽な出来事が起こった時は、いつも相手であったり、その状況であったり、自分の運命をどこかで恨み、可哀そうな私・・と流していた涙は、まさに自己憐憫の涙でした。

それを言われた時起きていたことも、誰がどう聞いても私に否があるとは思えない状況でした。

夫の親戚関係でそのことは起き、私は長男の嫁という立場での自分にできることを精一杯やり、その時いた他のだれよりも気を遣い、自分を犠牲にして相手に尽くしていたのでした。

しかし、事は起きました。私は、まるで相手のストレスの吐け口にでもなったように罵られました。 そしてそれに抵抗しようとしても、力でねじ伏せられました。

私をかばってくれるはずの夫は、ただ「ごめんね。ごめんね。」と謝るばかりでした。 私は絶望しました。もうこんな人生は嫌だ!と泣き叫びました。

冒頭の言葉を師から言われたのは、その翌日でした。

「その現実を創ったのはあなたでしかない。もし未来に再び、あなたが同じ状況を創りだしたなら、私はあなたに『自分を恥じなさい』ときっと言うよ。自己憐憫の涙は決して流してはいけない。」と。

それを聞いた時は、すぐには受け入れられませんでした。なぜなら、私は何も悪いことはしていなかったから。長男の嫁という立場のせいだけで、それに見合った行動をとらなかったと、理屈に合わないことで理不尽に泣かされるまで叱られただけなのだから・・と。

そのことを消化して理解してお腹に落とすまでには随分かかったような気がします。

しかし、師に言われた「自己憐憫の涙を流してはいけない」というフレーズはずっと私の中にこだまし続け、いつの間にか私は自己憐憫の涙は流さずに生きるようになりました。

他ならぬ自分自身が自分の人生を創っているのだと、己の世界に本当に責任をとると決めて生き始めてから、世界は随分生き易いものに変化しました。

何か嫌なことが起きた時は、その出来事が起きても良しとしている自分の中にある心癖、パターンを見つける機会にしました。

人に何かを言われた時、それをどう感じるかは千差万別なのです。つまり、自分の中でそれをどう受け取るかによって、聞こえてくる言葉は個々に違うように響くのです。

何か言われた時に心がざわめくのは、自分自身の中にある葛藤やトラウマにそのことが触れたからの反応でしかないのです。

相手が悪気があってもなくても、それに傷つくかどうかは自分次第なのです。

今世のみならず、過去世で何度も繰り返してきたパターンは、なかなか手放すのは難しいかもしれません。

しかしそれが心癖だと言うことに気付き、誰かに傷つけられてもよいとしている自分の許可に気付く時、世界を変えることはできるのです。

すべては自分の中で起きているのだと現実に責任を取り、そして望まない現実は変化させることができると知り、心地よくない思いは過去からの遺物として自分の中にとりこんだパターンだと認識し、相手のせいにすることをやめるのです。

反応はすべて自分自身が作るものです。そしてそれは、絶対に変えられないものではありません。

自己憐憫のモードに入ることをしないと決めることで、起きたことに責任をとるのです。ただ、起きてしまったことを受け入れ、その時起きた反応を見つめ、それが自分の創ったものだと理解し、そして全てを許すのです。

反応した自分も許し、自分に何か心地よくないことをしてきた相手も許します。

その出来事を中立に見た時、確かにひどいことをされたということはあります。それはそのまま受け取ります。

しかし、その出来事を引き起こしたのは、そういう目にあってもよいと許可を出していた自分だということを知るのです。責任は自分にあるのです。

許可を出していない人には、決してそのようなことは起きません。なので逆説的に言うと、出来事が起こることで、自分のパターンを知ることができるわけです。それは、手放しをする大きなチャンスとも言えるのです。

地球のエネルギーが大きくシフトしています。
もう、隠していたものをそのまま未来に持っていくことはできません。

苦しみも、悲しみも、憎しみも、切なさも、皆自分が体験したいと願って体験していることなのです。

起こる出来事はあくまでも中立です。
その出来事によって何を体験したいかは、すべて自分の責任なのです。

勇気を出して現実を受け入れ、そして自分が創りだしている現実を自分が望むものに変える一歩を進みましょう。

相手を責めつづけていても何も変わりません。

状況を呪い続けていても何も変わらないのです。

あなたの世界が愛と平和と喜びに満ち溢れるとき、この地球にもそれが満ち溢れていくのです。