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この日は朝から何かが違っていた。

その違和感が何かはすぐにはわからなかったのだが、セドナのレッドロックの中でも象徴的な形をしているベルロックへ登っている途中に、その違和感が何であるのかがわかってきた。

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実は前日の夜に、私に急にやってきたインスピレーションに従い、一人一人にチャネリングでのメッセージをお伝えすることになったのだったが、それによってショックを受けたことがきっかけとなり、ある人が周りのすべてをシャットアウトする状態になってしまっていたのだった。

後になってご本人が「意識的な死」と表現したその現象は、その時の彼女にとってはとてつもない衝撃を受けた状態だったようで、さまざまなことが有機的に絡まり、結果的にそうなってしまったのだったのだけれど、ご本人にも周りの人にとっても、ある意味深刻な空気を作り出した象徴的な一日になったのだった。

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今回は、私がそのきっかけを作る側になったわけだったが、実は私自身も過去に同じような体験をしたことがあるので、彼女に何が起きていたのかはよく理解できた。

それは、これまで自分が握りしめていた信念体系がガラガラと音を立てて崩れるような体験で、一時周りのすべてを拒否したくなるような虚無感の中に入り込み、まるで孤独な夢の中で息をしているような苦しく空しい時間から抜けられない状態なのだ。

総勢5名しかいない小さな集団にとって、一人がその状態に入り込むということは、全体にも影響を及ぼさざるを得ない。・・とはいっても、事態を深刻に捉えていたのは、その時は私だけだったようで、それはある意味救いだった。

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セドナのボルテックスには、上昇(男性性)と流入(女性性)と呼ばれる流れがあり、4大ボルテックスの一つのこのベルロックは、上昇(男性性)のエネルギーが渦巻くボルテックスとして知られている。

言い方を変えると、とても強くパワフルなエネルギーに満ちた場所なのだ。つまり、何かを大きく突き動かすにはある意味とても適していた。

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(ボルテックスでは、↑のように、木がねじれて生えていることが多い。時計回りは上昇[天からエネルギーが流れている]、反時計周りは流入[大地から湧き上がっている]・・ということらしいけど、くねくねしていて私にはどちらかよくわからないことが多い。笑)

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私が主催するリトリートでは、その日にどこに行くかはあらかじめ決められてはいない。参加者の皆さんを感じ、その日の流れを感じ、直感に従って動く。そして、その場所でどれだけの時間を過ごすか、そこで何をするかも、インスピレーションに従って行う。

前日の夜の解散が予定より遅くなったためもあり、朝の出発が少しずれこんで遅くなったのだったけれども、つるつるした岩肌を昇るベルロックにも意外にちょうどよい日陰を見つけることができたので、その日はかなりの長い時間をベルロックの上で過ごすことになったのだった。

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前回ここを訪れたときよりも、更に上を目指した。ベルロックは登ったはよいものの降りれなくなっての救助要請が一番多いレッドロックだと聞いていたが、先を歩く人達の様子を注意深く観察しながら、ここまでなら行けると思ったかなり上の方まで、岩をよじ登って進んでみた。

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そしてこれ以上登るのはちょっと危険だと感じる手前で、ちょうどよい落ち着いた日陰のある場所を見つけたので、そこでしばらくの間それぞれが瞑想したり、静かに座ったりしたりしながら過ごしたのだった。

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大きな虚無感に心を占められた彼女は、なぜだかわからないと言いながら、ずっと静かに涙を流していた。

それぞれがそれぞれの思いでその場所にいることを感じ、それぞれが必要なことを自分に満たしてからは、レッドロックの上では対照的な光景が見られたのだった。

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上昇のエネルギーは、やる気と元気をもたらすことも多い。宇宙との一体感を感じることもある。

前夜のチャネリングメッセージが励ましのエールとなった人達にとっては、きょうはやる気と喜びに満ちた日になっていたようで、気が付くと広大な景色を背景に、嬉しそうに色々なポーズで写真を撮っていたりしていた。

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明暗が分かれたような参加者の皆さんの様子だったが、必要なことが必要なタイミングで起こっているのはわかっていた。

そして一人一人が自分を大切にし、仲間のことを思いやりながらも、まず自分を感じ体験していることが嬉しかった。

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パワフルなボルテックスでじっくり時間を過ごすことで、体験は更に加速していった。

「意識的な死」を体験していたと後述した彼女は、意識と連動して身体の具合も悪くなり、午後は一人でコンドミニアムで過ごしたいと言うので、その日は別行動をすることにした。

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ランチには、実はその彼女がとても楽しみにしていたカフェを訪れる予定だったのだが、もうそれはどうでもよいような状態だったので、もう一度彼女にそのチャンスが訪れることを願いながらも、しかし他の人達にとってもそれは楽しみなことだったので、そのまま予定を遂行することにした。

テラカパキという名のショッピングモールは、まるでメキシコの街のようなシックな佇まいの、可愛いお店やおしゃれなカフェやレストラン、ギャラリーがたくさん入ったとても癒される場所だ。

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その中にあるThe Secret Garden Cafe(秘密の庭のカフェ)という名のカフェは、庭のテーブルで食事やお茶ができる、私のお気に入りの場所の一つだ。

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前半のザ・グループのセミナーが終了し、次のリトリートのメンバーがやってくるまでの私の一人の時間にも、ゆっくりと過ごさせてもらった本当に気持ちのよい場所なのだった。

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皆でシェアをして、アメリカンなサイズのキッシュやキャロットケーキ、サラダを食べてほっと一息ついてから、その日はテラカパキの中でそれぞれが好きなお店やギャラリーを散策して過ごした。

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元気チームの皆(笑)は、あちこち楽しそうに見て回っていたのだが、私はコンドミニアムに残してきた彼女のことが気にかかってならなかった。

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それぞれのプロセスで事は進行することはよくわかっていたが、セドナに来ることをあれほど楽しみにしていた彼女が落ち込んだままの状態で日が過ぎていく可能性が頭の隅をよぎると、人間的な考えで落ち込んでしまう自分自身に少なからず驚かされた。

そしてその日の晩、それは彼女を心配する私の気持ちだけではなく、自分自身の「うまくやれない」ことへの自己嫌悪と自己憐憫の葛藤が、パワフルなボルテックスのエネルギーによる影響と、エンパスとしての敏感さで彼女と共鳴してしまったことで起こった大きな私の中のリリースへと繋がるのだった。



「セドナリトリート2017 ④」へ続く・・