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『プライドが高い』は『自己価値が低い』ことである事が多い」と銘打った前回の記事に、いつもより多くの反応がありました。

蟹の甲羅、亀の甲羅、ハリネズミの針、貝の貝殻などのように、「高いプライド」で身を守っている人は、その中身が多分人より柔らかいのです。

その柔らかさゆえに、自分を「守る」ものを張り巡らせているのでしょう。


私はたまに、人間の皮膚は何故こんなに柔らかく生まれついているのだろう?と考えることがありました。

鉄骨が落ちてきたらひとたまりもないし、こん棒で殴られたら、あっという間に骨が折れます。

ちょっとした棘が刺さっても痛いなんて、なんか理不尽な作りだな~と思っていました(笑)

でもそれが何故なのか、今はわかる気がしています。

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私達のこの柔らかい皮膚は、自分以外の人と触れ合い、抱きしめあい、互いをしっかりと感じ合うためにあるのではないかと思うのです。

蟹の甲羅のように外側に厚く壁を作っていては、お互いを深く感じ合う事はできません。

子供を作ることもできる性行為などは、究極の触れ合いです。

外側の皮膚で慈しみあうのみならず、互いの内側まで入ることを許可することで、そこに宇宙が生まれ、そしてあちら側の世界からスピリットが下りてくる物質化現象までを起こせるのです。

外側が柔らかいことの素晴らしさを、そこに深い意味があることを、私達は意識的に受け止めてみてもよいのではないでしょうか。

そして、せっかく柔らかい皮膚で生まれてきた私達なのですから、互いを傷つけあうのではなく、自分を防御するのではなく、心を開いて、相手を信頼し、自分を信頼し、愛を分かち合うという人間の原初の目的のために生きてみたいなと思うのです。

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『自己価値が低い』ことには、成育歴や、持って生まれた気質や、発達障害という側面や、さまざまなことが影響しているかもしれません。

しかしそれらは、あくまでも「自己」が、つまり自分が自分を低く認定しているだけでしかなく、自分が思うこと感じることは、自分で変えることは可能なのです。

柔らかな自分の肌に触れてみませんか?

まず、自分が自分の、この無防備な身体を受け入れ、その本当の意味を知って生きると決めてみませんか?


心はあくまでも自分のものです。

肉体は外から傷つけられることはあっても、心は自分が許可を下ろした時にしか傷つかないのです。

例えば、2歳の子供に「おばちゃん、なんでお顔に線がいっぱいあるの?」と聞かれても、「これはね、しわっていうんだよ。」と笑顔で応える人と、むっとする人に分かれると思います。

2歳の子供は単に、見えたことをそのまま聞いただけで、そこには何も悪意などないのに、受け取る側で感じることが違うのです。

「子供って面白い表現するな~」と思う人は笑顔になります。でも、アンチエイジングに励んでいた人は、「私、やっぱりしわが多いのね!」と傷つき落ち込みます(笑)

相手が発した言葉をどう受け取るかは、あくまで自分次第でしかないのです。

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勇気を持って、自分自身をそのまま見つめて、そして心を開いて目の前にいる人と繋がってみませんか。

柔らかい皮膚を持って人間として生まれてきた私達は、お互いの温もりを感じるために、今ここに生きているのです。


前回のハワイ島リトリートで、気が付いたらテーマソングになっていたJupiterの歌詞は、まさにそのことを表していたのだなとも思えるのです。


Jupiter

Every day I listen to my heart 
ひとりじゃない
深い胸の奥で つながってる
果てしない時を 越えて輝く星が
出会えた奇跡 教えてくれる

Every day I listen to my heart
ひとりじゃない
この宇宙(そら)の御胸(みむね)に抱かれて

私のこの両手で 何ができるの?
痛みに触れさせて そっと目を閉じて
夢を失うよりも 悲しいことは
自分を信じて あげられないこと

愛を学ぶために 孤独があるなら
意味のないことなど 起こりはしない

心の静寂(しじま)に 耳を澄まして

私を呼んだなら どこへでも行くわ
あなたのその涙 私のものに