きょうの午前は、それぞれのペースでゆったりと、朝風呂ならぬジャグジーに浸かってのんびりすることになっていました。
今回フォトグラファーとして活躍してくれたSちゃんは、いつも楽しそうに風景や人々を撮ってくれます。
撮っている彼女の姿を見ていると、こちらまでもが幸せな気分になります。
Sちゃんによる撮影会(笑)も織り交ぜながら、爽やかな朝の光の中をゆっくり時間を過ごしました。
のんびりとした午前中を過ごしてから、シャワーを浴びてお出かけです。
きょうはいよいよマウナケアに登る日なので(車でですが・・笑)、ツアー会社との待ち合わせの時間まで、近くのマカデミアナッツ工場の「ハマクア」に出掛けることにしました。
おなじみのインスタ映えの壁画の前で記念撮影をして・・ナッツの試食や、コーヒーの試飲ができる店内に入ります。
ここでは、ハワイ島で採れるマカデミアナッツを色々なフレーバーで味付けしたものを売っています。
コーヒーもハワイ島のいくつかの地区のものを取り揃えてあり、ナッツを試食しながら、コーヒーを飲み比べするのが私のお気に入りです。
工場で働いている人達を見ながら、若者たちはまたもやインスタ用のスポットで撮影会です。
↓お嬢さんたちが可愛らしすぎるので、従業員のおにいさんが乱入してきました(笑)
ハマクアのナッツ工場の後は、いよいよマウナケアのサンセットツアーへ向かいます。
待ち合わせのワイコロア・ビレッジには、ツアー会社の太公望さんのバンが待っていました。
今回のガイドのタカさんは日本で生まれた方なのですが、子供時代にお父さんの転勤でアメリカに移ったらしく、日本語は流暢なのですが、不思議なイントネーションというか穏やかな語り口の、何とも癒しの波動でガイドをしてくれる素敵なおじ様でした。
育ちゃんと私は、タカさんの愛の癒し波動にノックアウトされて、マウナケアツアーがこれほど心地よい時間になったことに感動しました。
神聖な山であるマウナケアに入る前には、タカさんはハワイ語でチャントも唱えてくれました。
それは観光客のためというのではなく、山の神様を敬うというか、心からの畏敬の念に溢れた美しい祝詞でした。
今回のバンに乗っていたのは、私達一行とお母さんと大学生の娘さんのお二人ペアだけだったので、時間にゆとりがありました。
そのせいもあり、タカさんは新しくできたハイウェイではなく、わざと旧道のサドルロードをゆっくりと走ってマウナケアを登っていったのでした。
サドルロードは、ガタガタのある意味悪路と言える道路なのですが、後ろから車が来たら先を譲ってゆっくりゆっくり進むタカさんの運転するバンに乗っていると、両側に広がる牧場ののどかな風景の中を進む馬車にでも乗っているような気分になるのでした。
これまで何度か一緒にマウナケアに登った育ちゃんも、ハイウェイとは違うこののどかな体感がとても素敵だと感動していました。
途中で車を停めて休憩をして、高原の爽やかな風と牧場の緑を楽しみました。
風を浴びる人・・
寝そべる人・・
跳ぶ人・・
ポーズを決める人・・笑
それぞれがのどかに楽しんでいます。
やがて、標高2,800mのオニヅカ・ビジター・センターに到着しました。
ここで高度に身体を慣らす為に、小一時間の休憩です。
↑タカさんは、癒しボイスとはギャップのある、ちょっとワイルドな見かけのおじ様なのです。(後ろの望遠鏡は、太陽望遠鏡です)
通常他社では、この休憩時に日本食のお弁当を配るのですが、太公望さんではマカデミアナッツとバナナの手作りマフィンと温かい飲み物での軽食です。(ツアー後に、夜食をお土産に頂ける予定です。)
マフィンなので短時間で食べることができ、ビジターセンターや銀剣草(シルバー・ソード)などを見に行く時間もゆっくりとれるし、車酔いもしにくいだろうし、私的には、がっつりのお弁当よりいいな~と感じました。
ビジターセンターの少し先には、雪と氷の女神のポリアフに捧げられている祭壇もありました。
神社と同じように神聖なものなので、祭壇の横から後ろには廻らないように・・と注意を受けましたが、どのようにお祈りするかがわからない若者たちは・・
両手を合わせて祈ってから、「あっ!これ違うわ~」と言って・・
アロハ~のハンドサインを合わせて祈っていました。素晴らしい発想力に脱帽です(笑)
ハワイとヒマラヤでしか見られないという高山植物の銀剣草(シルバー・ソード)が咲いています。
花が咲くまでに数十年かかるらしい銀剣草なのですが、↑はもしや、その花の咲きかけなのか?!
休憩の後は、いよいよ2,800mのオニヅカ・ビジター・センターから、4,207mのマウナケアへと4WDの車で登っていきます。
タカさんの安全運転で、またもやゆったりと頂上目指して上がっていきました。
頂上の少し手前には、日本の「すばる天文台」がありました。
ハワイ島のマウナケアは、世界中で最も天体観測に適した場所と言われており、各国の天文台がたくさん並んでいます。
すばる天文台の前で記念撮影をしてから、更に上に登って行きました。
山頂から見下ろす雲海は、何度訪れても息を飲む美しさです。
色々なツアー会社の4WDで登ってきている人達以外に、普通車で登って来ているアメリカ人らしき人もかなりいて驚きました。(マウナケアはレンタカーの保障外の地域なので・・)
マウナケアの頂上は、平地の60%しか酸素がない場所なので、ツアー会社では11歳以下の子供の参加はできません。
一時的にでも酸素が薄くなることで、子供の脳の成長が阻害される恐れがあるということらしいのですが、個人のレンタカーの中に1歳くらいの赤ちゃんがニコニコ笑っていて、それを見たタカさんがとても心配していたのでした。
そして、本当のマウナケアの山頂があるのは↑の山の頂なのですが、そこは神聖な場所として「登らないように」との看板が立っています。
しかし残念なことに、看板を読めない人なのか、無視している人なのか、気づかない人なのか・・はわかりませんが、かなりの人数の人達がその神聖な場所に登っているのを見て、これまたタカさんは悲しそうにしていたのでした。
日没までの時間は、それぞれ写真を撮ったり、感じてみたり、好きなように時間を過ごします。
雲海の向こうには、お隣のマウイ島のハレアカラの山頂が顔を出していました。
その美しい光景を見ながら、マウナケア山頂の透き通った空気の中に佇んでいると、この世のものではない神聖さと繋がっているのを感じて涙がでました。
きょうは雲が厚くて、日没が見えるかどうかと言われていましたが、嬉しいことに雲の切れ間から美しい光が差し込むのが見えました。
マウナケアの山頂は、私にとってはいつも特別な場所で、ここを訪れる度に、私は自分自身の神聖さと繋がることができます。
自分がここにいる理由、なぜ今この地球に生まれ落ちているかの理由を、静かに体感する時間を過ごすのでした。
日没後は、再びビジターセンターの前まで降りてきてから星空観測をしたのですが、この日は雲が多めだったため、残念ながらあまりクリアにたくさんの星をみることは叶いませんでした。
しかし面白いことに、この後コハラのハウスに戻ったら、すっきりと雲が晴れていて、その上に月もまだ沈んだままの完全な暗闇で、私達はここで、天の川まではっきりと見える降るような星空を見上げることになったのでした。
すべては完璧なのだと、しみじみと美しい夜空を皆で眺めました。
そしてその後は、太公望さんが用意してくれた夜食のペンネを食べ、早目に寝るつもりでいたのですが、リトリート中はいつも必要なことが完全なタイミングで起こるのでした。
ふとしたことから、参加者のお一人が自分との真摯な見つめをする流れとなり、そのままワークが始まり、彼女の大きなリリースと変容が起こったのでした。
深い深いリリースでした。これまで絶対に開けなかった彼女の心の扉が開くのがわかりました。
今回は、連日の深夜ワークに突入したので、時差がある場所にいて良かったな~と、後で振り返り思ったのでした(笑)
(ハワイ島リトリート2019 ⑤に続く・・)
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