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「起こることはすべて完璧で、世界は自分の投影でしかない」と言われても、何か(俗にいう)ネガティブなことが起こった時には、それをどう扱えばよいかに悩むものです。

先日、久々にど~んと落ち込むことが起こり、ここのところテーマにしていたこの命題に挑戦せざるをえない体験をした私なのでした(笑)

それは、ちょっとした直感というか予感を無視したことから始まりました。

用事があり、いつもは行かない大型ショッピングセンターに行かなくてはならなかったのですが、なんとなく気が進まないのを左脳の合理性で振り払い(第1の無視)、そこへ向かいました。

そして、駐車スペースを探していた時に、黒光りしている大型高級ワゴン車の隣のスペースを見つけ、ちょっとしたNOが来たのに(第2の無視)、入口に近いからとまたもや左脳の合理性を働かせてそこに駐車しました。

なんとなくその車から少し離れたほうがよい気がしたのに(第3の無視)、狭めの駐車スペースではやはりギリギリで、ドアを開ける時に注意すればいいかとまたもや自分を瞬間で納得させ(第4の無視)、私はドアの開閉に気をつけて降りたはずなのに、ピンクの買い物カゴを持った手の距離感がずれていて、カゴは軽い音を立てて車に当たったのでした!

ものすごく瞬間の判断で、それは傷がつくようなものだとは思えず(第5の無視)、私はそのままさっと歩き出してしまいました。(立ち止まったほうがよい気がしたのに・・第6の無視)

この小さな無視の重なりは、あっという間に私の現実に干渉し、なんと車の中から女性が飛び出してきて、私に待てと叫びました(汗)

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ほんの短い間の出来事でしたが、私は自分がしたことにちゃんと気づいていたので、ものすごく怖い顔と威圧感で私を責めるその女性と一緒に、車を検分したのでした。

しかし、カゴでつけたような傷はほぼ見当たらず、女性も責めたくてもその場では責める材料も見つけられず、とりあえず私の電話番号と名前を控えました。

ホッとした私は、丁重に女性に謝り、ショッピングセンターに入って用事をしていました。

しかし15分ほどしてから、その女性から携帯に電話が入り、なんと警察を呼んだからすぐ来るようにとのことで、驚きました。

どうやら、女性は旦那さんと電話をして、警察を呼ぶように言われてそうしたみたいでした。

しかし、私がその場に行った時には、もう警察官は立ち去った後で(なぜならそれは交通事故ではなくて民事的なことでしかないので)、女性は私が立ち去った後に見つけた傷を指して、それを弁償するようにと言うのでした。

その小さな削れたような傷は、私のカゴがつけたとは思えない傷でしたが、話をしていると、ほんの少し前にその方は駐車場で当て逃げされて、それを自費で修理した直後だということがわかりました。

そのせいもあり、異様に私に圧をかけて怒っているのだとわかりました。今回のことのみではなく、その時の怒りが上乗せされているのだと理解しました。

これは運が悪かったというか、何なんだろう?と、私は一人心の中で考えていました。

そしてやがて、女性にたしなめられた言葉(正確には覚えていないのだけれど、もう少し慎重に動け・・のようなこと)が、ここしばらく夫から言われていたのと同じニュアンスだということに気づいたのでした。


冷蔵庫の開け閉めとか、私はどうも行為が乱暴なのだそうです(苦笑)「そんなにがんこに閉めると、壊れるだろ!」と夫に叱られることが多かったのです。

少しは気をつけるようにしてはいましたが、「大袈裟で細かいやつ!」とどこかで彼の注意を無視していた私がいたのでした。

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車の傷に関しては、以前の状態を証明する手段もないので、言われるがままに了解しました。

彼女の怒りが収まるまで、ただ丁重に謝り、もう一度警察官を呼び戻して私に説明させるというのにも素直に従いました。

警察官からも粛々と注意を受け、女性に免許証も提示しながら、私は内なる場所で会話をし続けました。

自分の無視したすべての直感と、夫の注意への無視や、気づかれてないだろうと車から立ち去ろうとした私の小さなズルを思い返し、静かに反省していました(涙)

すると、警察官が立ち去った後くらいから、その女性の言葉が徐々に柔らかくなり、顔にはやさしい微笑みさえ浮かべてくれるようになったのです。

傷の件は車屋に持ち込むことは変わってはいませんでしたが、「お人柄がわかったので」と言って下さり(涙)、穏やかに別れることになったのでした。

しかし私は、黒光りする高級ワゴン車の修理費用というペナルティーが来たことがショックで、次の日の朝まで落ち込みからはなかなか出られませんでした。

なので朝から落ち込みから出るための思いつく限りの行動をとり(笑)、起こったことは完璧なのだということを本気で受け入れ、自分を観察するものとしての場所へ意識を移すことに集中しました。

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やがて落ち込みはどこかへ消え、平常心に戻っているのに気付いた時に、車屋さんから電話がかかってきたのでした。

なんと修理費用はゼロでした。

ほんの少しカゴの塗料が付いていただけなので、お金をかけずにすぐ取れました、とのことでした。

たぶん指摘された傷は、カゴでは付かない類のものだと、車屋さんが判断されたのだと感じました。(もと専門職の夫が写真を見てそう言っていたので、そうではないかなと思います)

そして、あの時怒っていた女性は、多分私に同情してくれたので、きっとそれ以上のことを求めなかったのでしょう。

泣きたくなるほど嬉しくなりました。一気に幸せになりました。そして、落ち込んでいた気持ちは完全に払しょくされて、その勢いで車の女性に電話してしまいました。

もしかしたら、怒りすぎたことで向こうの方は気まずかったのかもしれません。

私の電話は迷惑だったのかもしれませんが、彼女の時間を使わせたのは私の不注意のせいなのは間違いないので、もう一度丁重に謝り、今後気をつけることを(心の中で夫にも合わせて)誓いました。

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今回の出来事は、まさに「起こることは完璧で、世界は自分自身の投影でしかない」ことを、小さなネガティブバージョンではありますが、とことん向き合うために起こったのだと感じました。

もし一瞬でも、私がその時起こっていることを他人に責任転嫁しようとしたり、自分の不運を嘆いてその女性に反発したりしていたら、この流れにはならなかったのを感じるのです。

私が「いいひと」だと言っている話では全くありません。

事実、呼び止められなかったら、私は自分の気づきを無視して立ち去っていましたから!笑

私が自分の人生に完全に責任をとるかどうか、人生の流れの中に観察者の視点を持って自分をゆだねられるか・・のものすごく切迫したシュミレーションゲームのような体験を与えられたのだと思いました。


これは、横浜でサポーターとして参加させてもらっているブッダプログラムへ向かう前日から到着直前の間に起こりました。

そしてその歓喜もつかの間、その日は翌日行うワークのシュミレーションをする日で、そこで取り組んだワークで、私は「無差別殺人犯」でさえもが内なる自分の世界への投影であることを体感し、衝撃を受けて疲弊することになったのでした(苦笑)

この話題は、また次回に・・。
(↑深いです。そしてショックです。笑)





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