2011年12月

成人式の振袖姿

二女がしばらく船を下りて帰宅しています。次の乗船は1月4日なので、参加できない成人式の代わりに、振袖を着て写真撮影をしてきました。

長女のときも感じたのですが、成人式は多分本人たちよりも、親のためにあるような気がします。

自分が20歳だったときのことを思い返しても、成人になるという感慨はほとんどなく、その頃東京にいた私は帰省費用がもったいないと式にも出ず、会社の先輩が親切に貸してくれた振袖を持って帰宅した折に、大した感動もなく写真撮影だけした記憶があります。

その写真も、へたくそな化粧の自分の顔が気に食わなくて、そのとき以来ずっと見ていません。

ところが、一度しか着ない振袖なんて無駄でしかない!と思っていた私が親になり、決して高いものではありませんが、わざわざ娘それぞれに着物を買う親になりました。(実家の親のヘルプがあってこそでしたが・・)

そうして、娘達が振袖を着た姿が嬉しくて嬉しくて、親ばか丸出しで「可愛い!可愛い!」と連発する自分が、我ながら不思議でならないのです。

成人式は多分子育ての一つの大きな節目であり、彼らが成人したことでこれまでの子供達に対する愛情が一つの大きなギフトボックスに集約されたような感覚になり、晴れ着を着たまぶしいその姿に、今までたくさん愛して慈しんで育てた思いが怒涛のごとく溢れ出してくるように思えるのです。

半日を費やした写真館から帰った夜、思わず子供達が小さかったころのアルバムを開いてみました。その小さくて柔らかそうで愛らしい姿に、またもや頬が緩み、なんともいえない至福感に包まれたのでした。

あの頃は三人の子育てに毎日がいっぱいいっぱいで、今の私ほど子供を愛しいと思っていたかどうかは疑わしいのですが、それでも間違いなく私は毎日毎日幸せだったのだと確信しました。

自分が何のために生まれてきたのかと、これまで何度も自分に問いかけてきましたが、この幸せを味わうためだったと、今の私は答えを外に求めることはありません。

この幸せは、子供達のみならず夫や親兄弟や親戚、そしてこれまで心を分かち合ったたくさんの友人たちとの間にも同じように愛溢れて存在していたのだと、ようやく静かにわかったような気がするのです。


成人式の振袖姿は、この愛の象徴なのですね。

そして、娘がこれからの人生を、私がそうであったのと同じように愛と幸せに溢れて生きていく象徴なのだと思います。

こういう節目を迎えられたことに、本当に感謝しています。


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「登檣礼(とうしょうれい)」

母と2人で神戸へプチ旅行をしてきました。

旅の目的は、二女が乗っている「日本丸」が出港の際にする練習帆船最高の儀礼である「登檣礼(とうしょうれい)」を見るためです。

ちょうど神戸ではルミナリエも始まったところだったので、娘を誘って三人でルミナリエ会場に行く事もできました。

母はなんと6回目だとのことでしたが、私も娘も初めてだったので、阪神大震災からの復興に今回の東日本大震災を重ね合わせる気持ちが沸き起こり、とても感慨深く見させてもらいました。


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母は娘の制服姿を見たがっていたので、船の前で記念写真を撮ってご満悦でした。

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旅の目的の「登檣礼(とうしょうれい)」とは、「帆船の出航時に船員が帆桁(ヤード)などに配置し、見送りに来た来客に対する謝礼を意味する儀式」とのことですが、帆船で航海訓練をしている期間合計4回しか行われないとのことで、今回でもう3回目だったので、思い切って母と2人で見にいくことにしたのでした。

前の晩に娘がマストのどの辺に立つのかを説明してもらいましたが、女子は一番低いマストに乗ると聞いていたのに、それでも十分な高さがあることに驚きました。

一番上のマストを見上げると、それは信じられないくらいの高さです。娘も航海訓練の最初のほうに、一番高いマストのうえまで昇り、そこにタッチしてくるという訓練をクリアしたとのことでした。全くもって、想像外の世界です。高所恐怖症の長女だったらどうなっていただろうと、リフトに乗っただけで叫び続けていた彼女のことを思い出し、想像して笑ってしまいました。


船が停泊している場所から一番近いホテルに泊まって、万全のスタンバイをしていた私達は、翌朝日本丸が停泊しているメリケンパーク横に向かいました。


いよいよ登檣礼が始まりました。


勇ましい掛け声とともに、訓練生たちが網を昇っていきます。

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それぞれのマストにたどりついたら、自分の配置までロープに足をかけて移動してゆきます。

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(動画から撮ったので見にくいですね・・)

動画には、心配と感動でずっと娘を励ましている母の声がリアルに録音されていました。

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娘は下の段の左から二人目です。(娘の両脇も女の子です)


船の先端に立っている訓練生が、大きな声で「ご~きげんよう~!」と叫ぶと、全員で唱和し帽子を振り上げます。

それは三度繰り返され、船はその声に合わせるようにどんどん岸から離れてゆきます。

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その勇ましい姿に、涙がこぼれるのを止められませんでした。

とても感動する姿だとは噂に聞いていたのですが、厳しい訓練に耐え、立派に挨拶しながら出航していく娘や仲間達の姿は、本当に心に深く染み入るものでした。


今回はまだ日本近海を廻っている航海でしたが、次回1月の出航の時には約1ヶ月かけてハワイまで行く航路です。母も私も、この感動をもう一度味わいたいと思いました。できるなら夫と共に見にいけたらなと強く思いました。


練習船の出港が、わたしにとって娘の旅立ちのようにも思えました。

会うたびにたくましく成長していく娘が、本当に親元を巣立つ日が来るのもあと少しです。

自分には「空の巣症候群」は無縁のものと思っていましたが、そうでもなさそうな気配を感じて、私も娘に負けずにしっかりと自分の人生を生きなければいけないなと、心から思いました。


一つ前の名古屋港での、娘たちの登檣礼の様子がYou Tubeにアップされていました。私は見に行けなかったので感謝です。


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