Cerulean Blue (セルリアンブルー)

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発達障害

「プライドが高い」は「自己価値が低い」ことである事が多い

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少し前に家族に起こったことなのですが、明らかにあちらが謝罪してもよいのでは?と思う出来事がありました。

当然そういうメールがくるかと思っていたのですが、あくまでも「すみません」を言わないでおこうとする意図の返信しか来なくて、あろうことかそのミスの原因を他人になすりつけようとまでし始めたので、呆れてしまったことがありました。

あまりにも謎な行動だったので、怒りを通り越して不思議だったのですが、先日吉濱ツトム氏の新刊『隠れ発達障害という才能を活かす逆転の成功法則』を読んでいて、その謎が解ける記述を見つけました。

(以下、抜き書きです。)

≪謝れない、または謝りすぎるのは自信のなさの現れです≫


隠れ発達障害さんの中には、何か失敗をしてしまったとき、あきらかに自分に非があったとしても決して謝らない人がいます。そうかと思えば、異常なほど恐縮しきって、ひたすら謝り続ける人もいます。

謝れない、ひたすら謝り続ける、両極端な対応ですが、どちらも自信のなさからきています。隠れ発達障害さんは、症状として劣等感が強く、自分に自信を持つことができません。

まずは、「非を認めて謝るというのは、自信があるからこそできる誇り高い行動である」ということを認識しましょう。

自信がない人はそれを隠そうとしてプライドが高くなっていきます。このプライドとは、誇りからくる本物のプライドではなく、弱い自分をなんとかして守ろうとする「見せかけのプライド」です。

(吉濱ツトム著 『隠れ発達障害という才能を活かす逆転の成功法則(徳間書店)」 より引用)


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これを読んで、なるほど~!と、その人の行動を理解しました。

これまでのその人の不可解な行動のいくつかも、発達障害ゆえの思考回路であるのだということがわかり、むしろその理解が来たことに喜びさえ覚えました。

自分のミスを素直に謝ったりできないとか、ちょっとしたことに反応してしまうプライドの高さというのは、その裏に隠された「自己否定感」と繋がっているということは、多分そうしている本人は気づいていないことが多いのではと思うのです。

過去にうまく行かなかった人間関係に、この要素が潜んでいたことが多いのではと、今さらながらに自分の知識・認識の足りなさを思い返し、少し残念な気もします。

このことを証明するかのように、前述の、当事者には決して謝ることのなかったその人が、間に入った人には素直に「申し訳ない」を言葉と態度で表してくれたのでした。

そこで第三者を通じてそんな風に謝るくらいなら、最初から当人に謝罪すればよかったのに・・と思いましたが、それができないところが、「自信のなさからくるプライド」というものだったのだなと納得しました。

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私が定義する「発達障害」とは、「未来型の人間」のことであり、決して俗にいう「障害」の認識ではありません。

脳の機能に凹凸があるがゆえに、とても秀でた部分と、うまくできない部分が合わさっている、「生きるのがあまり上手にできない人達」、そして「生きることが辛いことの多い人達」、しかしこれからの未来に「とても必要な人達」です。

特に「アスペルガー」と呼ばれる人達に多い、この自己否定感に基づく「プライドの高さ」を理解する時、その性質を云々するより、自己否定感があるために起こっているという事実を知り、それを認め、それを利用することを考えるほうがよいのではと思うのです。

吉濱氏のアドバイスは、下記のように続いています。(今回の本は、発達障害の人がうまく仕事をするためのヒントが書かれています。)

この見せかけのプライドが高いと同時に、「絶対的な信念」を持っています。これは、信念という軸を通していなければ自分を支えられないからです。自信が弱い分を信念が補っているのです。

良くも悪くも強固な信念ができあがっています。この信念は、仕事をするうえで大きな力になることがあります。信念というのはある種の思い込みです。その思い込みが人とは違う感性や考え方をつくり、独創的なアイデアを生み出します。

(吉濱ツトム著 『隠れ発達障害という才能を活かす逆転の成功法則(徳間書店)」 より引用)


このような知識は、自己認識も他人のへの認識も助けます。

今回、家族と私がむっとした出来事が、実は理解することができる現象だったとわかったことで、必要のない怒りは手放すことができました。

しかし、当の本人にとっては、いつも相手がこういうふうに理解してくれるとは限りません。相手に不信がられたり、嫌われたりしてしまうことも起こることでしょう。

心地よくない現実を起こす可能性がある性質を自分自身が理解し、その解決策と真摯に向き合うことは、自分を生き易くする道を開くのではと思います。

欠点と見られていることを長所へと生かす視点は、多くの「生き辛さ」を抱えている人達への大きな励ましになるのではないでしょうか。

吉濱さんのHPや他の著書もとてもお勧めです。
吉濱ツトム公式ウェッブサイト

私の過去の発達障害の関連記事は以下へどうぞ♬

『隠れアスペルガーという才能』
才能について① ~才能とは?~

『マイナスの症状をプラスに転換する』~ ①

『カサンドラ症候群』を考える ①





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『カサンドラ症候群』を考える ⑨

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「自分が悪いわけではない」という事に加えて、カサンドラから脱するのに最も必要なのは、周囲からの理解です。なぜなら、カサンドラとは「誰も信じてくれない」と言う状況を指してつけられた名前だからです。

つまり、夫が社会的には機能している人が多いため、周囲からは夫婦の間に問題があることを信じてもらえず、それゆえに妻が苦しんでいる状態なのです。

しかし、夫に対する単なる不平不満だと思われていたことが、夫の特性の影響で苦しんでいるということが認知されることによって、カサンドラの苦しさが周囲に認識され、それは妻の家族の理解を得るところともなります。

そのことは、カサンドラにとって、周囲からの大きなサポートを得る事となり、自分も相手も責めずに、問題の対処という場所に進むことが可能となるのです。

私の実家においても、母の状態がカサンドラであることに気付いたのは、長女である私一人でした。私には弟が二人いるのですが、彼らはやはり男性であるということもあり、父親の何が長年母親を苦しめてきたかには気づくことは難しかったようです。

それどころか、臨界点を超えてしまったかのように状態が悪化した母を、どちらかというと父からの目線で見るようになり、母に対して批判的な意見を言ったりすることがありました。それに対して母は、息子から責められたと感じてパニックを起こすようになり、更に状態が悪化しました。

その当時はまだ私もカサンドラ症候群というものについては知らなかったのですが、父のどういう言動が母を精神的に追い詰めていたかは感覚的にわかっていたので、母に起きていることの重大さに気付いていました。

そして、現状ではもう母は父と共に住みながらの回復は難しいと判断したので、母の希望通り別居する方向で進むことに賛成し、弟達に詳しく話をして理解してもらい、両親の別居の手助けをしてもらうことになったのでした。

残念なことにうちの母の場合は、時すでに遅しという状態になっていたので、別居と言う形をとりましたが、すべてのカサンドラの人がそうする必要があるわけではありません。カサンドラの状態から回復する道を探すことで、夫婦関係が良くなることも十分可能だと思われます。

その際に大切なことを、「夫がアスペルガーと思ったとき妻が読む本」より、まとめてシェアさせて頂きます。

ASのパートナーには、家庭生活でしてほしいことを伝えると同時に、「してほしいことを妻に伝えてほしい」と伝える。

ASの人達は非言語的な情報の処理がとても苦手なので、「言わなくても察してもらう」というような期待をしない。してほしいことは、きちんと言葉で細かく伝える。

ASの人達は、相手の視点で物事を考えることが苦手なので、何を要求されているかがわからず、その結果、自分が否定されているように感じて感情的になってしまうことを知る。

ASの男性に納得してもらうには、例外も含めて矛盾のない合理的な説明が必要である。たとえ自分にとって不都合なことであっても、真実であれば、彼らはきちんと認めることができる。

絶対にASの男性を責めてはいけない。彼らは、どんな小さな相談や意見も、彼らが上手にやれていないという意味に受け取り、自分が周囲からマイナスに評価され、否定されたと受け取ってしまう傾向がある。否定的な言い方は、相手を敵と位置づけ、戦闘モード、戦略モードになってしまう。

妻の心からの訴えや要求や意見は、彼らにとっては情緒的なものであり、理解するのは難解である。それらは、ASの男性にとっては否定的な評価や非難と受け取られる。つまり、妻からの問題提起という形は、自分への不満であり、責められていると感じてしまうことを知る。

ASの男性とのコミュニケーションにおいては、感情を含まない無機質の「情報」という形にして伝えることが重要な鍵となる。妻が話しているのは自分への不満や要求ではなく、単なる情報であるとわかると、そこに意味を見出し受けいれてくれる。


母が出て行った後、度々父のところを訪れていますが、8ヶ月が過ぎた今は、父は色々な内省を経て、とても穏やかな様子です。そして私が感じるのは、父は以前から母を大切に思っていたということ。母の事がちゃんと好きだったということです。

父は彼なりにちゃんと母に愛情表現をしていたのですが、それは母にはほとんど伝わってはいませんでした。そう書くと、母がひどい人のように思えますが、そうではありません。本当に、誰も悪くはないのです。

父は、母に車を二台買ってあげています。母からすると、内助の功で長年生きてきたのだから、家事をちゃんとやっているのだから、当たり前だと思うかもしれませんが、父からのそれは愛情表現なのです。先日も、母に買ったアクアが220万円もしたんだと、少し自慢げに話していました(笑)そして、別居した今も、車の保険や税金はすべて父が払っているそうで、それも仕方ないと言っていました。

ASの人にとって、数字は愛です。220万円の愛を父は母に贈ったのですが、残念ながら母にはそれは届いていません(苦笑)出て行かれた今でも、お金と言う形で父は母に愛を送っています。娘としては切ないです。


全ての出来事が、アスペルガーやカサンドラといったことで片づけられるのではないことは承知しています。しかし、私達が心地よく人生を生きていくにあたって、知識がそれを助けることがあるなら、知るに越したことはありません。

カテゴライズする、形にはめてジャッジする、という意味でこれまでシェアしてきたのでもありません。簡単に言うと、私の中では、使える情報は使えばよいし、必要ない人はそうしなくてよい、という感じです。

少なくとも私自身は、夫や自分自身がグレーゾーンの発達障がいとカテゴライズされる特質があると知ったことで、とても生きるのが楽になりました。そして、母の長年の愚痴の聞き役であったことで、母を恨むような気持ちが大きかったことに対しても、カサンドラの理解によって、それをリリースすることができました。

これまで読んできて下さった方達にも、そういう風に、自分に必要なものを心地よい手段で使って頂ければと願っています。

そして発達障がいというのは、未来型の人類の特質であると、私は考えていることも付け加えさせて頂きます。Twitterである発達障がいの方が呟いていたのですが、「発達障がいが進化の過程で淘汰されずむしろ増えているということは、私達が何らかの必要性があって存在しているということだと思う」というようなことを書かれていました。全く私もそう思います。

ジャッジメントを手放して、実際に起きていることに対処しつつ、幸せに生きたいと願う人達が幸せになっていくことを心から願っています。



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『カサンドラ症候群』を考える ⑧

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今回、母達とのカウアイ旅行においては、「母の80歳をお祝いするため」の旅行であると夫には告げていました。(旅行費用は本人の母持ちですが・・笑)実際のところは、ちゃっかり者の長女がハワイに行きたくて、それにお祖母ちゃんの誕生日をうまく理由に使っておねだりした・・というような裏話があります(笑)

もちろん、仕事のある夫はそれに参加することはできません。夫も海外旅行が実はかなり好きで、私達の夫婦関係が改善するプロセスにおいては、これまで海外に夫を連れ出すということがとても役に立ってきました。

ですので、本当は自分だけ8日間も家に置いて行かれるのはとても寂しいはずなのです。(今回は同居の二女も一緒に行くため・・)口ではもちろんOKをくれましたが、出発の日が近づいてくると不機嫌になってきているのがわかりました。

この場合、夫にこちらの主張をしてもだめなことは経験上わかっています。理屈ではないのです。グレーゾーンアスペルガーの気質の夫には、私がどれほど彼を尊重し、のけ者にしているのではなく大切に思っているか、彼をどれだけ信頼しているかを伝える必要があるのです。

夫のことをよく知っていて、いつも的確なアドバイスをくれる友人にも相談しました。そして彼女のアドバイス通りに、「8日間は長すぎたね~。ごめんね。私もパパと離れるのが寂しいよ。」と私も離れるのが長すぎると感じていることを伝えました。そして、「パパのお蔭で、お母さんが一番喜ぶことをしてあげられるわ。ありがとね~!」と、夫がこのことに貢献してくれているという感謝を伝えました。

夫が疎外感を持たないように、そして彼が役に立っていることを言葉で感謝し、私も離れるのは淋しいことをちゃんと伝えたのです。そうすると、みるみるうちに彼の笑顔が戻ってきました。

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またカウアイに滞在中には、LINEのカメラを使って話をして、夫のアドバイスで選んだコンドミニアムがどれほど良いかのお礼を伝えました。(旅行の計画中にも、敢えて夫にも要所で参加してもらい、彼のアドバイスをもらうようにしていました。)夫は仕事がとてもハードで疲れ切っていましたが、普段ならそういう時は機嫌が悪いことが多いのに、私からの連絡がとても嬉しそうでした。

これらの夫とのコミュニケーションにおける私の小さな努力は、経験上得たものプラス、アスペルガーの特質について学んだことで、本当に効果的に働くのです。

長い年月に渡って苦しんできた、夫が大好きなのに大嫌いになるような多くの行き違いは、私自身が癒されていくことにプラスして、夫との付き合い方のノウハウを身に着けることで、今ではほとんどの事が短時間で解消されています。本当に楽に幸せになりました。

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では再び、「夫がアスペルガーと思った時に妻が読む本」より、カサンドラからの回復のヒントをシェアしていきます。

「カサンドラから抜け出すために」

それぞれのカップルに、それぞれのパターンや悩みがあることでしょうが、それでもまずこの苦しみから抜け出すための大前提として、以下のことを知る必要があるでしょう。

カサンドラの状態になるのは、誰が悪いわけでもありません。特性を持っている人が悪いわけでも、それを見抜けなかった人が悪いわけでもありません。もちろん、それらを理解できない人が悪いわけでもないのです。ただそこには、「特性が影響している」ということだけをまずニュートラルに理解することが必要です。そうでなければ夫と妻の双方が不幸になるからです。
(「夫がアスペルガーと思った時に妻が読む本」p.145より。)


とはいえ、妻がカサンドラ状態になるまでには、「極端に共感性を欠く夫の言動」があることが事実です。それによって妻は、被害感と深い悲しみを持ち、怒りも内在されていきます。

ですので、ASの特性の理解を優先すると、その妻の心の傷と怒りをないがしろにしがちになりますが、そうではないのです。私の母の場合もそうでしたが、妻たちの心を癒すために、「夫と一緒に生きていくこと」以外の選択肢を選ぶこともありなのです。

カサンドラ状態になる妻の多くは、情緒と思考のバランスがよく、一人一人が物事を深く捉えている人達だと言われています。能力もユーモアもあり、さらに自分に厳しい人達であるといえます。

その上、AS男性の妻になる人にはADHDの傾向を持つ女性が多いそうです。彼女たちは忘れ物や失敗が多く、常に自分が完全でないという感覚が強いため、明るい外的印象に比べて自尊感情が低いのです。(私も全くその通りです。)なので、結婚前に夫が見せてくれた純粋な自分に対する愛情や、支持してくれた気持ちが忘れられないのです。

そして更にカサンドラの女性達は、「誰が悪いわけでもない」ということをどこか潜在的にわかっているので、離婚に踏み出すことがなかなかできないようなのです。

「回復の第一歩は『自分が悪い』のではないと気付くこと」

さまざまな情報や知識を得る事で、これまでの夫婦間のトラブルや悩みの原因は自分にあったのではないと気付くことができます。カサンドラの心の回復の第一歩は、まず自分が悪いのではないと気付き、それを認めることから始まるのでしょう。

夫との行き違いの多くが、彼のアスペルガー的要因から来ていると知り、それゆえに自分がカサンドラの状態だということを知ることは、症状の改善に役立ちます。

真面目で自分に厳しい女性たちが、結婚によって自己肯定が起きたはずだったのに、いつの間にか自己イメージが著しく低下してしまっていた、自分を否定してしまっていたということだからです。

「自分は悪くない」と知ることが、傷つきボロボロになったカサンドラの女性の心を癒し始める一歩となるのです。

『カサンドラ症候群』を考える ⑨へ続く・・)



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『カサンドラ症候群』を考える ⑦

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ここまでカサンドラの事について書いてきましたが、私は発達障がいの専門家ではありませんし、それを専門にしようとしている者でもありません。

どちらかというと、グレーゾーンと呼ばれる人達(特徴が当てはまるものとそうでないものがある)がいかに多いかという現実を目の当たりにし、単なるカウンセリングやスピリチュアルな視点では解決できないさまざまな問題を紐解く時に、発達障がいと分類されている特質について情報を持つことが、どれほど役立つかという観点で書いています。

夫婦の問題にしても、完全にアスペルガーではと思われる人だけではなく、グレーゾーンにあたる人達も、そこに潜んでいる彼らの特質ゆえの問題が表に出にくいため、時には問題が深刻化していたりすることもあるように感じています。

こういった知識を得る事で、起こっている問題が、単なる相手の人間性や思い遣りや愛情の有無に由来するものではないということを知れば、お互いがよりよい方向へ向くために大いにプラスになると感じるのです。

本当は「誰も悪くない」と知る事が、実は関係性においてはどれほど多くの癒しをもたらすことでしょう。

・・という訳で、カサンドラを引き起こす原因となっているアスペルガー夫の特徴を更にピックアップしていきます。

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アスペルガーの夫や父親に関して、家庭内でトラブルとなり、妻がカサンドラ症候群となっていく理由は、「カサンドラ症候群を考える④」で述べた他には、以下のようなことが挙げられるそうです。(「夫がアスペルガーと思ったとき妻が読む本」より抜粋)


↓妻がカサンドラの状態になっているAS(アスペルガー)夫は・・

         
目的や意味のない無駄なことができない。

他者の評価があるところでは行動できていても、社会ではない家庭では同じ事ができない。ゆえに、夫の家庭での姿は周囲の人には理解されにくい。

変化に弱く、他者の気持ちを理解することが苦手で、かつ一人の時間を大切にする傾向がある。

すでに持っている自分のルールや前提を変化させるには、正当な理由が必要。

何かをしてほしい時は、必ず具体的に伝えなければわからない。

父親になった時、想定していない事への対応が苦手なため、育児はとてもハードルが高い。

二つの役割を同時に担う事が苦手。ゆえに、夫と父親という同時に二つの役割をするイメージが持ちにくい。

父親は子どもの発達段階のイメージを持ちにくい為、大人と同じように扱ったり、また子供の気持ちを想像するのが苦手なため、事実をありのまま告げたりして、子供に冷淡と思われる発言をしたりすることがある。

わが子も他人も自分も、客観的な数値や社会的ステータスで評価する傾向がある。

金銭感覚の問題は大きく二種類に分けられる。一つは、自分の趣味などに浪費し、借金をするなど極端なお金の使い方をするタイプ。もう一つは、お金を極端に使わない、他人に渡さないタイプ。二つが混合して、自分には浪費するが、他人(家族)にはお金を渡さないなど重複することもある。つまり共通するのは、お金を他者(家族)と共に持つことに極端に抵抗感があるということである。

人の大切さを数字で把握する理解の仕方を持つ。例えば、妻への愛情を「生命保険に入っているよ」と即答したりする。ゆえに、金額に換算されない家事や育児という妻の多重労働をねぎらうことはあまりない。

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私は、母が家を出ていくことになった日に、酔っぱらった父から以下のような暴言を吐かれたことがあります。当時は言われたことに腹が立ちましたが、アスペルガーの特徴そのままの父の言動を思い出し、なるほど~とものすごく納得したのでした。

「お前は一体何の仕事をしているんだ!?俺にはさっぱり何かわからん!」
→私はこれまでやっていた英語教室をやめて、カウンセリングやワークショップなどをしているのですが、それは父の仕事の概念にはなく、皆目見当のつかない事なので、非難するのです。

「お前は〇〇〇(会社を経営している弟)のように金もたくさん稼がないし、世間で一番にもなっていないじゃないか!!」
→父は数字で物事を図るので、目に見える世間的な評価を得ていない私の仕事は理解不能らしいです。


またある時のことですが、友人の旦那さんがとても立派な家を建てたことを夫に話していた時に、「そんなに立派なお家を建ててくれたのは、〇〇ちゃんへの愛情なのかな~?」と私がつぶやいたら、夫は怒ったような顔で「当たり前だろ!それ以外に何がある!?」と語気を強めたのでした。

私は夫の即答にちょっと驚き、ずっとその時の様子が心に残っていたのですが、ローンを組んで家を買うと言う行為がAS夫の愛情の表し方そのものなのだという事を理解したとき、妙に納得し胸落ちしたのでした。そして、私の熱意に押されてマイホームを購入することを決断してくれた夫も、そういう形で私を愛してくれていたのだと、なんだか嬉しくなったのでした。

このように、夫や父の言動の細かな部分で色々と傷つくことが多かった隠れカサンドラの私ですが、知ることで、過去に遡っての癒しが起きてきています。

心身に影響を及ぼすような状態になってしまったカサンドラ症候群の人達には、ただ知るだけでは簡単に癒しは起きないかもしれませんが、それでも「カサンドラから抜け出すために」と、本はいくつかの提案をしていますので、次回は回復へのヒントをシェアしたいと思います。


『カサンドラ症候群』を考える ⑧へ続く・・)













『カサンドラ症候群』を考える ⑥

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『カサンドラ症候群』を考える ⑤より続きます・・)

昨日は母の日でした。

40代で遅い反抗期を迎えるまでは、毎年「お母さんに何をあげたら喜ぶかな~?」と悩むのも幸せな日だったと記憶しています。

私はとても「お母さんっ子」でした。「お父さんとお母さんが離婚したら、どちらを選ぶ?」と聞かれたら、「お母さん!」と即答するような子供でした。

今から思うと、かなりのアスペルガー的気質を持つ父の言動に傷つき続けていた母は、その苦しさのガス抜きとして、私に父の愚痴を吐くことでバランスを保っていたようです。

私が父とぶつかって、親に吐いてはいけないような言葉で逆らっても、母は決して私を叱りませんでした。むしろ、物陰で嬉しそうに「もっと言え!言え!」というような顔をしていました(笑)

今振り返って思うには、私自身は言いたいことをちゃんと父に言い返していたので、父への葛藤は母に比べると少ないのがわかります。

それに対して、母は言いたいことをほとんど父に言えずにいました。それが溜まりに溜まって、50年経ってからようやく別居という形になったのです。(別居の話し合いの席でも母は、父と面と向かって言いたいことが言えないというので、手紙に書いてそれを渡していました。)

こうして母がカサンドラの状態になることで、思春期以降の私は、二次被害とも言うべき苦しさを味わってきました。

母は何より私を頼っていたので、会う度に父のことで愚痴を言うのです。それを聞いて、母を慰め、励ますのが私の親孝行でした。(親孝行だと思っていました・・)

私は母への反抗期が、とてつもなく長くてなかなか完全には終わらないと思っていたのですが、どうやらそれだけではなく、カサンドラ症候群の二次被害(?)とでも言うべきものだったのではと、今思い至っています。

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昨日は、母の日のプレゼントの花束を持っていって、その時に「カサンドラ症候群」のことを話題にしたら、意外にも母がものすごく喰いついてきました。そして本を読んでみたいと、メモまでとったのです。

母だけではなく、母の周りの人達が同じような悩み苦しみを抱えているらしく、別居という成果を手に入れた母の元に、このところ色々と相談する人達が現れているらしいのです。母が本を読み終えたら、また色々と話をすることができればいいなと思っています。


このように母のことを思い出していたら、私の中では、カサンドラ症候群の二次被害として、私達の世代は母親との葛藤がより深いのではないかという仮説が立ちました。

ご自身がお母さんとの葛藤からまだ自由になっていない人たちは、自分自身の事のみならず、親のことも改めて見てみるとよいのではと思います。


では、「夫がアスペルガーと思ったとき妻が読む本」より、情報をさらにご紹介したいと思います。

特に夫に支えてほしい、そばにいてほしいと願うのは妊娠と出産のときです。しかし、その時期にASの夫の「常識」が、自分の「常識」から大きくずれていることや、自分が大切にされていないと気付かされたカサンドラはたくさんいます。(「第3章 カサンドラの傷つき」より)

中には、妊娠による悪阻で苦しんでいたら、「そんなに苦しいならおろしていいよ」と言った旦那さんもいるそうです。また、「子供はどうしてもいるわけじゃないよ」と言われた人もいます。

このような言動も、AS夫には全く悪気があるのではなく、『相手の気持ちや状況を想像することが苦手』ゆえに、妻が欲しい「共感」ではなく、解決のための行動をとるのです。

私自身も体験したことがありますが、ASの夫は、風邪をひいて寝込んだ妻に「僕の今晩のご飯は?」と尋ねます。もしくは、「寝込んでいるので、ご飯を作れない」と連絡をしたら、「僕は外で食べてくるからいいよ」と、自分だけ夕飯を食べて、妻に何かを買ってくることを思いつかない夫もいるのです。(母も、このエピソードと全く同じ体験をしたと驚いていました。)

これも、問題解決を先に考えて、目の前の相手の気持ちを考えないがゆえに起きてしまっていることなのです。

そして、妻が呆れた反応をしたり、怒りを表したりしたら、夫は自分の失敗に気付きます。そして妻から非難されていると感じます。理屈ではわかっても、彼らは否定的な評価を極端に嫌うのです。全人格を否定されたように受け取ってしまうのです。そして、夫婦の間に亀裂が入って行ってしまいます。

ASの人たちには、してほしいことは伝えなければわかってもらえません。馴染みのない状況では、彼らは何をどうすればよいかを知らないからです。

ASの人達には、具体的なカタチで伝える必要もあります。そうでなければ、何をしてよいかわからないからです。

しかし、そうは言っても、プレゼントが欲しい時に全てを指定しなくてはならないと、貰えることは嬉しくても、小さな寂しさも抱えることになることでしょう。だからこそ、それが彼らの特性だということを、とことん理解する必要があると私は思うのです。

私は、結婚前のアプローチ以外は、誕生日やホワイトデーなどの夫からのプレゼントは、裸でお金(お札)をもらうことがほとんどでした。(くれないよりはましだという、母のような愚痴はこの際なしで・・笑)

何度か夫に、「どんな小さなものでもいいから、選んできてプレゼントで欲しい」と頼みましたが、「何が好きかわからん。お金のほうが好きなものを変えていいだろ?」と真顔で言うのでした。

また、婚約時代のバレンタインデーに、私は彼に手編みのセーターとチョコレートを贈ったことがありました。しかし夫は、母親が手編みのセーターで彼を育ててきた人だったので、手編みには感動することなく、チョコレートの方が嬉しそうで、とうとう一度もそのセーターは着てくれませんでした。(私がこっそり処分しても、全く気付かなかったくらいです。)

そういうことも、私の中では心の傷になっていました。でも彼の言い分は、当時流行っていた太い毛糸でのアラン模様のセーターは、「重いから着心地が悪い」だったのです。それは多分、彼にとって重大な事実で、私の気持ちというものを想像することができないだけだったのです。

こうした小さなすれ違いが妻の心を蝕み、年月を重ねることで、悲しみが幾層にも折り重なっていき、もうちょっとした言動にも反応してしまうようになるのでしょう。

私自身は、行きつくところまで行ってから、この負のスパイラルから出ることを決意できたのですが、それでも現在でも夫と喧嘩になりかけることは時々あります。そしてその時は、知識として得たことに留意して、自己憐憫には陥らないように心がけて、根気よく彼が納得できるように話し合います。

しかし、とことん傷ついてしまったカサンドラの人達は、まずその傷を癒すところから始める必要があるのです。

『カサンドラ症候群』を考える ⑦へ続く・・)














『カサンドラ症候群』を考える ⑤

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『カサンドラ症候群を考える』④ から続きます・・)

私の夫は、深刻なアスペルガーの特質を持っているというのではなく、「隠れアスペルガー」というグレーゾーンの状態です。(吉濱ツトム氏のアスペルガー診断テストでグレーゾーンの結果が出ています。)

なので私は、世に出ている「カサンドラ症候群」の本に書かれているような深刻な身体に出るまでの状態になったりはしていません。(実家の母は、精神科にかかった方がよい程の状態になっていました。)

しかし結婚してからずっと、夫と心からわかりあえない気がして、淋しく悲しい思いを心に持ち続けていました。

夫とは見合い結婚で9歳年が離れていたせいもあり、私はひたすら夫に尽くし、子育てはほぼ全責任を負い、彼が心地よく生活できることを一番にして生きていたので、結婚してから10年ほどは喧嘩などしたことはほとんどありませんでした。

今思えば、ある意味夫は幸せだったろうなと思います。(現在の私は好き勝手やっており、俗にいう悪妻ぶりを発揮していますので!笑)夫は時々、「こんなはずじゃなかったのにな~」とノスタルジーを噛みしめているようです(笑)

夫が、私が忙しそうな時は自分からお風呂洗いをしたり、一週間も海外リトリートだと言って妻が家を度々空けても文句を言わず耐えてくれたり、言いたいことはなんでも伝えて話ができるなんて、タイムマシンで結婚当初の私に事実を伝えても信じてもらえないような現在の生活があります。

私は、心の通い合う事が難しい夫と向き合うことに絶望しかけて、夫が俗にいうソウルメイトではなく、他に私にぴったりのふさわしい人がいるのではないかと探す旅をしたり、実際に別の赤い糸が繋がっている人にも何人か会う機会を運命で引寄せ、昼ドラのような体験も何度かしてきました。

しかしどこか心の奥底で、彼の私に対する深い愛を感じ取り、娘たちから「結婚不適合者の夫を選んだママが悪い!」と言われても、そうではない懐の深さと魂の美しさを持っている夫を感じていた私がいたのでした。

今、さまざまな体験と運命を乗り越え、夫と真正面から向き合い仲良くできる時が来て思うのは、夫の美しい魂の光が見えなかった大きな理由の一つに、彼のアスペルガー的気質や特質があると感じるのです。

私は隠れカサンドラだったことで、夫との関係性に悲しみ、苦しんで、さまざまなことに疲弊していったのだということが、今ならわかります。

さまざまなご相談を受けているとき、「愛しているけど、大嫌い!」という状態にある人が、本当に多いのを感じます。

それは夫であったり、親であったり、状況は色々ですが、「知る」ことと「対処する」ことで、そこにある本当の深い愛に触れる機会を取り戻すことができるのではと思うのです。

スピリチュアルな観点だけでは解決できない部分を、別の視点を持って対処できるなら、私は知識のシェアをできうる限りしていきたいと考えています。

長くなってきていますが、ご紹介した本を読まない方のためにも、もうしばらく「カサンドラ症候群」についてのシェアをしていけたらと思っています。


『カサンドラ症候群』を考える ⑥に続く・・)










『カサンドラ症候群』を考える ④

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『カサンドラ症候群』を考える ③から続きます・・)

カサンドラ症候群の妻たちに焦点を当てるとすると、彼女たちに共通するのは「夫との気持ちの伝わらなさ」に集約されます。

そしてそのことを周囲に訴えたときに、「ひどい夫だ」と同情してくれる場合もありますが、多くの場合、夫が社会的にはどちらかと言うと仕事で成果を上げていたり、有能な人だったりするので、妻の訴えが「大げさすぎる」、もしくは「それはどこにでもある性格の不一致では?」という冷ややかな反応を受けたりします。

その周囲からの無理解が、彼女達をさらに追い詰めます。「うまくパートナーシップを築けない自分はどこか至らないことがあるのだろうか?」「自分が未熟な為なのだろうか?」と、優しく責任感の強い妻たちは、自分を追い込むのです。

私は仕事柄、これまで色々と女性の悩みと向き合ってきました。そして、夫婦の問題を抱えている人達のカウンセリングをする際、俗に言うサイキックな感覚を使って夫婦の姿をリーディングすると、どうしても妻が言うほど夫がひどい人には見えないのです。それどころか、むしろ夫達が、彼女達を深く愛しているのがわかります。

これは、エネルギーだけで夫の姿を見ると言うリーディングだからこそ、なおさらクリアにそのことが視えてしまっていたのかもしれません。

そしてその事を妻たちに伝えると、一様に彼女たちは反発し、逆に固い殻にこもってしまうことが多くありました。

以前の私は、それがなぜ起こるのかがわからず、一回のリーディングセッションなどでは、その殻を壊して妻を癒すことがなかなか難しかったのです。

ところが、半年、もしくは一年スパンのような長いコースに参加してもらった時には、徐々にワークによって彼女たちが癒され、それにつれて夫婦関係が劇的に変化することが多々ありました。

振り返って今、過去のそれらの夫婦の関係性のご相談を思い出すと、ほとんどと言ってもよいほど、アスペルガー(もしくはAS的特質)の夫を持つ妻たちのカサンドラ症候群ゆえの悩み、苦しみだったことがわかります。

つまり、本質的にそれらは愛情の問題ではなかったのです。

愛情はちゃんとあったのです。うまく行っていなかったのは、アスペルガー気質の夫達の共感力の不足と、その他の気質ゆえに、妻たちが傷ついてしまったということだったのです。

今回私がこのようなシェアをしているのは、「知ること」で癒しのステップが始まり、もう戻れないところまで行くカップルが少しでも減ることを願うからです。

愛情があるのに破たんするということは、何より当事者たちが一番傷つき苦しむことだからです。
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以下、「夫がアスペルガーと思ったとき妻が読む本」より、アスペルガー(AS)、もしくはASの特質を持つがゆえに、パートナーシップに問題が起こる夫の特徴やその影響をまとめてみたいと思います。

AS男性は、結婚する前はとても純粋で優しく、また積極的で自信に満ちているタイプ、もしくは口数は少ないけれど優しく、恋人を尊重してくれるタイプが多い。比較的短い恋愛期間で結婚した人は、「猛烈にアタックされた」という事が多い。女性は彼らを、他の適齢期の男性たちと違って率直で(率直すぎるので)、不器用で、駆け引きがなく、下心がないと感じる。

AS男性は、対人関係があまり得意ではなく、友人関係も広くないことが多い。どこか不器用でちょっと変わり者だという感じがする。

社会に適応しているASの人は、真面目で働き者であり、独特のこだわりや断固とした信念が、組織では一目置かれるので、収入においても安定性を確保している人が多い。(ゆえに、結婚後に妻が周囲に苦しさを相談しても、好条件の男性と結婚したのに求めすぎていると受け取られてしまう。)

ASの人は、感覚的なこだわりが強く、ルーティンが好きで変化が苦手なことが多い。一人になる時間がとても大切。目的のないことをやるのが苦手。ゆえに、結婚後は、妻や子供とのコミュニケーションは不要で負担を感じるものとなりがち。

ASの男性にとって、結婚とは他者と生活するという大きな変化ゆえ、ストレスとなる。しかし、自分のペースが崩されず、妻が全面的に生活のサポートをしてくれれば困らないが、夫婦間にある小さな苛立ちは、累積していく。

ASの男性は、自分のこれまでの習慣を批判されたり、生活のパターンを他者に変えられることはとても苦痛である。自分を全面的に信頼し、言うことを聞いてくれて、相手を他者と思わないときに一番安定する。ゆえに結婚によって、自分の思うとおりには動かない妻や子供にストレスを感じ、得意な問題解決よりも、不得意な情緒的サポートを求められると、極度の不安を感じ、非難されていると感じる気持ちが高じると、妻を敵だと思ってしまう。

ASの人達は一人でいる時間がとても大切なゆえに、帰宅後には一定時間、家族といても一人でいたがる、もしくは一人の世界に入ることが多い為、会話が途切れ、家族はその時間寂しさを抱えることになる。

新婚時代や、妊娠・子供が生まれるまでは、コミュニケーションの問題はそれほど意識されない。「夫という役割」に当然期待される思いやりやサポートが欲しい場面が巡ってくるまでは、比較的平穏な日々が過ぎる。

テレビやニュースを見聞きした夫の感想や、妻あるいは家族や友人に対しての物言いなどに、人を気遣ったり、心配したり、思い遣ったりする言葉があまりないことが多い。彼らが被害者の気持ちや主人公の気持ちに言及しないのは、事実だけを重視して人の立場には立てない特性を持っているからである。

夫の実家との交渉事が起こった時も、たいていの場合は妻の気持ちを考えず、自分の実家の味方をしすぎ、長く続く嫁姑の遺恨を作ることが多い。妻より自分の実家、特に母親の味方をすることは、慣れ親しんだ価値観や基準で物事を判断しているためで、夫婦でチームを作って実家とは心理的な距離をとるというイメージがないから。それを指摘された場合は、まるで母親への愛情を持ってはいけないと理不尽に言われているように感じてしまう。

夫婦お互いが支え合い、話し合わなければならないライフイベント(保育園を探す、子供の受験、親の介護、夫の不倫・・など)をきっかけに、コミュニケーションの難しさが顕在化する。それは、夫婦の間に共通の枠組み(妻から見ての「常識」)がないことから起き、どちらの常識が正しいのかと言う対立が生まれる。その話し合いがこじれると、ASの夫はコミュニケーションを飛び越えて、突然怒り出すこともある。


結婚する前は、いい人、優しい人、であったはずの相手と、どんどんどすれ違っていくことで、お互いが意固地になり、思いやりを持つことが難しくなり、すり減りすぎた気持ちがささくれ立って、それだけでは済まずに自分を責めることまでが被さり、気持ちが折れてしまうのです。

そうして心身に影響が表れるようになってしまったのが、カサンドラ症候群と呼ばれる状態です。

本当に相手を嫌いになってしまえれば、むしろ事は簡単なのですが、うまくいかなかったのはコミュニケーションだったという事を無意識レベルで知っているために、傷は尚更深いのです。


『カサンドラ症候群』を考える ⑤に続く・・)






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